2008年09月

深くて長い河の先には.......その8


なにしろBちゃんは結婚式についての細かい内容についてはN子お任せで、40万ペソの内訳は幾ら聞いてもハッキリしない......

本来であれば、結婚式の段取りについてああでもない、こうでもないという話し合いは本来であれば夢のある話しのはずだ......
新郎新婦の初の共同作業であると言っても過言では無い.........(いや、その前に重要な共同作業は行われていたのか!......ふむふむ)

しかし、結婚についてBちゃんの耳に入って来る事は全てネガティブな事ばかりだったようだ....

オレのアドバイスに至っては「教会の結婚証明は離婚する時に面倒だから教会は止めといた方が良い」なんて、これから結婚しようという新郎に対して如何なものか?.....というよう内容だが、Bちゃんが他から仕入れたものも似たり寄ったりで、「フィリピンの豪勢な結婚式のススメ.....」とはかなりかけ離れたものばかりだったようだ。

さらには、言葉の問題だ。
英語ダメ、タガログはカラオケ単語程度のBちゃんが、同じく日本語がカラオケ単語程度のN子と結婚式の段取りを話し合えるほどのボキャブラリーを有しているとは思えない......
恐らく結婚式の内容については、廻りのネガティブなアドバイスに従ってなるべくシンプルに仕上げようというBちゃんと、豪勢に盛り上げようというN子に意思のすれ違いが生じていたと思われるが、結果はN子の「ワタシ二マカセナサイ」という一括!に落ち着いたのだろう.......

そんなこんなでどうもハッキリしない結婚式の詳細も、時間の経過と共にハッキリしてきた事は、式はレガスピの歴史ある教会でプライベートで行い、披露宴は海辺の新しいリゾートで行う...と言う企画らしかった。

この案に対してオレの廻りのPフリーク達の意見はと言えば、教会プライベートはお布施も入れて数千ペソもあれば十分でしょ!
でもって、田舎町のリゾートでパーティーなんて一人500pもあれば十分だよね.....というのが最右翼の意見(笑).....40万ペソらしいよ...というオレの話しには「ウソでしょ!」「そんな騙されちゃダメだよね~」とこりゃダメだ....のオンパレードだった(爆)

このプラン忘れてはならないのが、結婚式用の細かい企画がもれなく付いている。
ひとつは写真......最近は結婚式アルバムを作るのが流行っているらしく、この企画にもご他聞に漏れず結婚式前に新郎新婦のプライベートショットを1日かけて撮る....というプランが付いていた。

この怪しいアキコババアの腹心が、この結婚式アルバムの製作者である年齢不詳ルーリード似のカメラマン。
この二人がチームの中心人物らしいが、さらにこれまた訳のわからぬ数人の取り巻きで構成された結婚式推進チームは、N子の結婚衣装から両親や親戚の参列者衣装までをオーダーメイドで作りN子の注意を引きながら、片方で写真撮影の追加費用を請求してきたり....となかなか手が込んだ展開を見せてくれた。

なにしろ史上最大の作戦だからして、見栄と有り金のバランスをうまく突いてくる所は流石自称コーディネーターだ。
後で解った事だが、例の金を振り込んだ銀行のマネージャーが今回の結婚式では新郎新婦のマノンで参列....蓋を開けてみればアキコババアの取り巻きの一人であった......振込み金額はアキコババアにしっかりとバレていたと考えるのが順当だろう。

アキコババアは大量に作るドレス(自家製ドレスの原価等たかが知れている)にうまく注意を引きながら、史上最大の作戦を史上最低の費用でこなそうとアノ手この手で攻めてくるが、N子はドレスの事で頭はいっぱいいっぱい...Bちゃんは蚊帳の外...とまんまとアキコばばあの戦略通りに事は進んでいくのであった.......

ところで、オレはと言えば、Bちゃんからのお願いで、結婚式の二ノンとして劣勢明らかなBちゃんサイドで式に参列。
日本からは親族の参加の無いBちゃんは、格闘家のオレを二ノンに、同じく暇な写真家のJちゃんをベストマンに指名......と劣勢をキャンスティングで補おうと必死の抵抗を試みてはみたものの........

オレはと言えば..........気分は既にアラモ砦と化していた..........

つづく。

深くて長い河の先には.......その7

さて、早々と結婚を決意したBちゃんは、他人の結婚から離婚までの体験ルポ的ブログを参考に結婚手続きを自力で敢行........これはグッドなのだが、結婚式についてはN子から大分オーダーが入ったらしい......

BちゃんとN子の間でどんな話しがあったは不明だが、Bちゃんは何とまたまた300万をポンと振り込んだのであった!
そして、この結婚式準備の300万に次いでまたまた気を揉むような事態が待ち構えていた......

そもそもN子が考える結婚式は普通に地方のレストランを借り切って..とか、バランガイの広場を利用して...とか、良く有りがちのホームパーティーに毛が生えたようなレベルとは違うようで、レガスピという田舎ではあれ、その地で展開できる最上級の結婚式を期待していたようだ。

そこに現れたのが、N子の友人の知り合いで四十前後の元日本人の旦那持ちで、コーディネーターというややこしいババア.......こいつがBちゃんの金の匂いを嗅ぎつけて割り込んできた。

この和田アキコ似のコーディネーターババアは、結婚式はなるたけ豪勢にやりたいというN子の希望に付け込み40万ペソという大金を要求してきたらしい.....

物の価値など判りはしないN子が見積もりという発注に欠かせない儀式を経て金を払ったのかは定かでは無いが(ここは二人に聞けば聞く程話しが混乱している為)、結婚用にさらに300万の振込みを受けたN子が40万の支払いを拒む理由は見つからない.....当然ながら40万ペソを払い、史上最大の作戦は発せられたのであった!

つづく

深くて長い河の先には.......その6

突然のできちゃった婚宣言をしたBちゃんに流石のオレも驚いた!
オレの頭脳はめまぐるしく回転した結果、最初の質問は「いつ仕込んだのか?」.....
詳細は省くが、Bちゃんのドライバーショットはイッパツ!、時期も微妙な時期だった。

この話しも多くの同胞日本人は「こりゃダメだ」に傾いた.......
ま、「他人の不幸は蜜の味」である。

だが、結婚に対しては不屈の精神で望むBちゃんは、この妊娠騒ぎで電話先で泣きじゃくるN子にダメ押しされたが如く即結婚を決意したらしい!
しかし、その決意の内にはやはり悩める中年の図が隠れていた!

ある日、N子が謎のピノイとマカティを歩いている所を発見したのは、何処で知り合ったのかBちゃん特殊諜報員の米国籍ハーフの元海兵隊特殊部隊員だった...
しかし、発見された事を悟ったN子はその海兵隊特殊部隊員のEメールより迅速にその事実をBちゃんに報告したらしい。
言い訳を信じる信じないは別にして、ここでのN子の海兵隊特殊部隊員よりも迅速なリカバー対応も完璧だ.......その辺のピーナのようにヘタな言い訳で嘘を上塗りするようなヘマはしないようだ。

しかしBちゃんの受難はまだまだ続く.....
ある日N子の家族にちょっとした借金がある事が判明。
そういう事は良くある事で、それ自体は驚くべき事では無い....しかし、何とBちゃんと知り合うまでN子が五年間つきあったという元カレはその金貸しだったのだ......こういう構図はこちらの家庭では珍しくないが、金拝主義的な思考はN子というよりはN子の家族のマイナスポイント。

この事実を知ったBちゃんは70万ペソ?の借用書とキャッシュを握り締め、N子とN子のおばさんを従えて元カレの居るパンパンガまで飛んでいった!
どんな会話がなされたかは不明だが、Bちゃんは男気よろしく、N子の元カレに金を投げつけ70万ペソの借用書を破り捨てたらしい.......

金が有れば何とでもなる....これはこの国の法則だ。
海兵隊特殊部隊員のN子デート報告にもめげず、Bちゃんは今や幻となりつつある、エンパワーで金貸し王の元カレをも駆逐する快進撃........

しかし、Bちゃんの悩める中年的思考構造はそう単純でもないらしい。
というか、幸せを素直に認められないこの地で人生を送るのは過酷な試練なのかもしれない.......
ある日できちゃった婚だとあれ程喜んでいたBちゃんはオレに言った.....

「子供生まれたらDNA鑑定しますよ!!」.....と。

信じるものは救われない.....この国の真理である。

つづく

深くて長い河の先には.......その5

さて、何故か自分の田舎で生活するとBちゃんに語ったN子を連れて、マンスリーリピータのBちゃんは再度ビコールへ。

300万を元手にN子と妹の新居になる新築アパートを借り、家財道具一切を新調!
Bちゃんはせっせと小切手の使い方を教え、その危なっかしさは半端では無い........普通の精神の持ち主ではとても彼の話しには付いていけないだろう(爆)

一方でN子もこの環境変化にうまく精神が付いていけてないようで、あれだけガードが硬かったN子が唯一Bちゃんと新居家財新調の際に、巨大冷蔵庫や二層洗濯機を買う買わない...でBちゃんと揉めたらしく、偶然手術後のBちゃんの具合を心配してかけたオレの電話でイキナリ積を切ったように文句を言ってきた.....この一件は両者の言い分にかなり開きがある訳だが、理由は間違いなく意思の疎通が出来てない所から来てるようだった。

ま、言葉が不自由な場合の典型的なケースだが、この時点でもN子を黒判定するには材料に欠けた.....困ったもんだ。

ところで、ちょうど学費の季節だったので、多分妹の学費なんかも負担したと思われるが、この新生活準備で一体幾ら消費したのか詳細はBちゃんからは未だ語られていない。
しかし、水を満たしたバケツを乱暴に運べば道すがら水がこぼれるが如く、時間の経過と共に水はこぼれたと思われるが、これは未だ事実が判明していないのでオレの脳内妄想の範疇内。

この時点では何とか暗に結婚を諌めるオレの進言に、「まあ、一年位遊んで様子みますよ」と答えていたBちゃんだったが、それが一瞬で急変するとは思っては居なかった..........

ある日Bちゃんから「結婚する」という連絡が来た。
一年位は様子見ると言っていたBちゃんが突然結婚すると言う、その心は.......

「できちゃった婚です!」....とのたまうBちゃん。
呆気に取られるオレ.......

つづく

深くて長い河の先には.......その4

ところで、Bちゃんは何故300万という大金を振り込んだのか?
この話しをすると皆口を揃えた様に「そんな金を強要するようなヤツ」.....と邦人同胞は顔をしかめる.......

Bちゃんに問質すと、「オレみたいなオヤジが23歳の初婚のカワイ子ちゃんと結婚するにはこれしかないがなぁ!」と単純明快な答え?(笑)。
これだけを聞くと「なんだ<ムスメとオヤジ論>を解ってるんなら、ま、ええか」となるのだが、これまた頭と気持ちがチグハグな所が危なっかしい.....

オレのようにガキ持ち離婚組みは、「結婚」に対する期待や幻想は既に無い訳だが、いくら分別盛りの40代とあっても「未婚」の彼にはまだ結婚に対する幻想が頭の中をモンモンと駆け巡っているらしい(爆)
しかし、結婚に対してや自分の子供のような若いカミさんから愛されたいという幻想とは別に、分別盛りの40代オヤジ頭脳は考えるのだ....「けっ!、オレみたいなオヤジがモテるには金しかねぇんだよ!」....と、かくして悩み多き中年の図が出来上がる訳なのだ!

さて、一方で何故300万なんだろうか?
いろいろと聞いてみたが、別にN子が300万必要と言った訳でも無いようだ。
というか、金を振り込んだのはBちゃんで、N子は金をクレとも300万振り込めとも言ってはいなかったらしい。
仕事を辞めさせ、アパートを借り、今までN子が世話していた学生の妹の面倒を見、そして結婚までの日々を二人で楽しく遊ぶ資金としてBちゃんはまずN子に銀行口座を作らせ金を送った訳なのだ!

では何故Bちゃんは300万を振り込んだのか.....答えは意外な所にあった.......
Bちゃんの送金に使っていた銀行の一度の送金限度額が300万だった.....らしい(笑)
つまりBちゃんは、金を送るのに細かい必要金額を聞く訳でも無く、これでもか!と度胸イッパツで送金限度額300万を送った訳だ。
マネーパワーはそのボリュームに比例する(jet格言!).............訳だが、この300万送金は40代オヤジと23歳ムスメの結婚起爆剤として十分なパワーを発揮したのだろうか?

つづく
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