今日オレ宛てに切られた小切手(チェック)を換金する為、行った事も無いマニラ市サンパロックという場所にある銀行へ行って来た。

サンパロックはその名の通り、競馬場がある地域で、高層ビルは殆ど無い昔からの下町の雰囲気を醸し出して居る街だ。

何故チェックの換金なのか?は説明すると長くなるので、次回のチャンスに回す事にして、このチェックの換金なのだが、日本と違い非常に厄介だった。

基本的に他の銀行での換金(現金化)は難しく、最初に行ったホームバンクのメトロバンクではチェック発行の銀行へ行ってください。と言われ、タクシーで片道100pもかけて小切手発行の銀行へ行く事になった。

銀行では、広いカウンターに一人しか居ない係員のオンナに取り次ぐと、係員はIDを二つ見せてください。と言われ、いつも財布に入れているパスポートのカラーコピーをとりあえず見せた。

係員はドライバーズライセンスか何かは?と聞いて来るので、オレはちょっと意地悪して日本の免許証を渡した。案の定彼女はフィリピンの免許証は無いですか?と聞いて来たので、フィリピンで運転なんかしたいと思う外国人が居るの?もちろんオレは怖いからヤダね。だから持って無いよ!と定番のジョークをかましてみた。

これはちょっとウケたようで、係員は笑いながらマネージャーのおばちゃんに聞きに行くと、少しの間話しあい、その後どこかに電話し始めた。

電話で話しながら、オレにパスポート云々と言って来たので、さっき渡したその手に持っているコピーがパスポートのコピーだよ!とカウンター越しに大声で教えてみるものの、何かピントがずれている。

ラチがあかなかったようで、電話後も二種類のID提示が規則だから....と言って来た二人に、だって外国人だもんねぇ、そんなの知らないし持ってないもんねぇ。日本の運転免許証に、クレジットカードならこんなにあるよ~。と財布の中に有るものをとりあえず見せると、またまた考え込む二人。

その後、チェックの持ち主に電話確認しましょ。という事になり、電話してみると本人が捉まった。
電話口の本人確認はどうなってるんだよ?と素朴な疑問も無くはなかったが、とりあえず何故かオレも電話口に出され、目出度く三者確認が無事終了し、出金と相成った。

しかし、なんとも不便な小切手の現金化だ。