日本で毎月高い国保を支払っている事もあり、人間ドックと歯医者は日本で受けていたのだが、今日初めてマニラの歯医者に行ってみた。
パークスクエアの一角にあるその歯医者は、駐在員のJollibeeちゃんに以前教えてもらっていた。

正確には昨日グリーンベルトに行った際に、偶然奥歯上下の歯が痛み出したのでふと思い出し、パークスクエアまで足を伸ばして今日の予約を取ってみたのだ。

店構えはこちらの一般的な小奇麗なガラス張りのクリニックで、中には四列程の治療椅子が並んでいた。器具類は日本とほぼ同じで、歯科医一名と助手一名がセットで治療に当たってくれた。

「シラナンイーピンコ」と自分の奥歯を指差すと、歯科医は一通り歯を見てから適切に治療必要箇所を指摘してきた

ま、ここまでは良かった。

その後、まずは歯のクリーニングから始まり、歯垢除去後治療開始。しかし、歯垢除去だけで既に十五分以上かかっている。日本ならこれで1日分の治療は終了だろう。

その後奥歯上下二本の歯を削り始めたのだ。上の歯は既に神経を抜いてあるので痛くは無く、順調に削れたのだが、下の歯は神経がある為か、削り進めると痛い。麻酔をして思いっきり削ればすぐに終わるのだろうが、こちらが痛むのをだましだまし削るので、兎に角時間がかかる。おそらくこの歯だけで15分は削ってたのではないだろうか。

二本の歯を削る間に二度程声を出して止めてもらった。痛いのもあるのだが、奥歯を削る間に助手が操作している切削器から出る水を吸い上げるバキュームが、全然検討ハズレな場所で吸い上げている。

奥歯を治療しようと切削器を口の奥に突っ込んで、挙句に大きく開けてある口に水が流れ込むと水が喉にまで流れ込み、それを喉で止めているので息が出来なくなる。痛いのと呼吸困難でかなり苦しかった。

治療自体は日本と同じで、削った後は光を当てて固める白い詰め物を詰めてお終い。
時間は何と一時間もかかった。こんな長い時間口を空けていたのでもちろん顎が痛い。
料金は2750p。その辺の街の歯医者よりはかなり高いが、日本とほぼ同じ治療レベルを受けられる事と、日本程時間がかからず一回で直る事がメリットだろうか?

個人的には麻酔を使わなかったのがマイナスポイントで、次回も使うかどうかはちょっと不明。
値段については、安い医者なんかいくらでも居るが、三十年前の器具使われて、バシバシ抜かれるよりはこの程度の値段でもまともな治療をしてくれる方が良いかと考えている。
それと、忘れていたが、こちらの病院はここに限らずクレジットカードが使えるのが非常に便利だ。今回も2750pをカード払いにしたのは言うまでも無い。