マニラのサウスハーバーもそうだが、フェリーの港というものは大体が貨物港と一緒になっていて、非常に殺伐とした場所で、しかも何も無い......

途中寄港地も何も無いという意味ではどこも似たり寄ったりだった.......

その中で興味深かったのは、ポーターの仕組みだ。

寄港地に寄る度に下船する乗客が居る訳だが、ポーター達は港に整列し、手荷物だけの客が降りた後に船に乗り込んで来るのだ。

フィリピン人は兎に角おみやげ好きだ。「パサルボン」はクレクレタコラの合言葉と化して誰彼構わず旅立つ者に投げかけられる。

かくして、フェリーの船内には寄港地に寄る毎にどこからかの避難民かと思う程の大量の荷物を廊下に出してポーターを待つフィリピン人でごった返すのだ。

そんな中を、港では秩序正しく整列していたポーター達がたった一回の荷物運びで稼ごうとするせいか、殺伐とした形相で船内を駈けずりまわるのだ.......荷物も多いせいか、近くで聞いていると料金も数百ペソと結構高い金額で交渉していた........

オレも山猫もバックパック一個なので、ポーターの心配は無かったのだが、そういう光景を見ながら、ふとダバオ港に夜着でホテルまでの足はどうすればよいか少し心配になって来た。

もちろん、そういう場所なので金さえ払えばなんだって手に入るだろうが、マニラと違い土地勘が無いので、金額交渉が難しいと思ったのだ....

ダバオ港に到着すると思った通り何も無い荷揚げ港の一角に降ろされた。そこから100m程の場所に港のゲートがあり、そこまでは港内バスが空港の移動バスの如く送ってくれるのだが、誘導員が「無料ですから乗ってください!」と何処へ行くバスかも説明せずに無料を強調しているのが笑えた..........

ゲートに着くと、案の定雲助がワンサカ客引きをしていた。
ゲート前はそれ程大きな通りでは無く、右も左もわからないのだが、兎に角この客引きの真っ只中に居るのは得策では無いと、通りを横切り反対車線まで歩くと、そのまま車両の進行方向に沿って移動を始めた....

なかなかシツコイ客引き達もドンドン歩いて行ってしまう手荷物も無い外国人より、溢れる程の手荷物で身動きも出来ないフィリピン人の方が鴨り易いと考えているのか反対車線に移動した時点で周りからは居なくなった..........

港通りらしく、大型トレーラー等がガンガン通る中、数分で空車タクシーが通りかかり、無事メータータクシーを捕まえる事が出来た........

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