この披露宴もオレにとっては初めての風景だった。
何しろ、披露宴会場への新郎新婦の入場からして、新婦のみ......
その為、歓談はどこへ行っても「新郎はどこ?」と.......、新婦も話しが弾まないようだ。
かといって、誰かが新郎のBちゃんを気遣うか?....と言えば、よく分からん異邦人扱いに近い。

そもそもオヤジと娘の結婚である。
新婦としては超豪勢な結婚式と、新郎から一途に愛されている雄姿をもって初めて同胞のチズミスの嵐との釣り合いが取れる訳だ。

一方で、我等ピン中砦守備隊としては、アキコばばあの存在によって、この一見豪勢な結婚式も腹黒い裏側ばかりが目立つ展開に気分がよろしくない.....さらに言えば、中年然としたBちゃんにとってみれば、この腹黒魂胆に乗ってはしゃぐのは愚の骨頂と言わんばかりの対応。
端から「二人の人生の門出」の楽しい儀式とは無縁の状態。

そして駄目押しはこの仕切りの無いダラダラ進行とド下手バンドときたもんだ。
客はメシを食らうと、ド下手バンドを楽しむ連中はごく一部で、それ以外は蜘蛛の子を散らすように退散していった。

オレらピン中砦守備隊は、少し離れた所でビールをグビグビやってるとまた例によって金髪Jちゃんが、はやり皆と離れて飲んでいた新婦の親戚の年頃ババエ二人にちょっかいを出し......話してみるとなんと住まいはパンパンガ。というかフィールズを知っているのは何故でしょうか?(爆)

と、そこに割って入ってきた、これまた別の親戚ピノイ君....おれ達の邪魔をするのかと思いきや、なぜか自分の彼女の態度が悪い(どうやらカップルでこの披露宴に来たらしいが、彼女はそそくさと帰ってしまったらしい)....と身の上相談状態....ま、話が横道にそれるので、詳細割愛だが、この結婚式では唯一これだけが、N子の親類とのフレンドリーな会話だった。

結局、ダラダラしたまま何の挨拶らしきものもなく、披露宴も自然に終了。
ただの酔っ払いと化したJちゃんも早めの就寝。オレも居場所が無くなり部屋に戻り....40万ベソの盛大な結婚式?は終焉となった。

さて、翌日マニラ戻りのオレ達は、昼前に新郎新婦に送られながら空港へ。
その際、オレは新婦のN子に「昨晩はBちゃん、体痛いって言ってただろう?」とBちゃんの具合を気遣って聞いてみると......

「結婚披露パーティーなのに我慢できないの?」と一言.......要は怒っている!

どうやら、Bちゃん含めたこのピン中砦三人組が、この結婚式を気に入らないので、共謀してボイコットしたように噂されていたらしい。
そういえば、昨晩アキコばばあの腹心のカメラマンが凄い形相でオレを睨んでいるのを思い出した。
とんでもない誤解だが、こういう有り得ない様な誤解を生むというのも、オレ達をエイリアン(法的呼称と映画エイリアンを架けてる表現)呼ばわりするところと、根源的に共通点があるのかもしれない。

以外とありがちな話しではあるのだが、昨晩は疲れていてオレも正直そこまで気が回らなかった。

帰りの道すがら、こんな所にジェット機が離着陸できるのか?と思う程小さなレガスピのローカル空港で、「新婚でケンカはいかんよ.....」とニノン然としたtextをN子に送ってみたが、もちろん返事は無かった.........

つづく...かも?