さて、こちらに来る短期滞在者との話題では、やはタクシーの話題は必ず出る。
大抵はひどいタクシーにあたったという話したが.......

ひとつ言えるのは、マラテ地区は特別だという事だ。
あの地域はタクシーだけで無くすべてが特別。

先日、マカティーからマラテに夜中タクシーで移動した。
運転手は年取った人の良さそうなじいさんで、無駄口も叩かず行き先を告げると黙々と運転していた。
移動コースもサウススーパーハイウエーからキリノという短距離コース。
(距離稼ぎたい運転手はロハス経由を選ぶ)

このサウススーパーハイウエー、キリノとの交差点付近に常設のチェックポイントが有って、普段の夜は中央分離帯寄りの車線にチェックポイントのゲートが置いてあるだけだが、それによって車線が制限されている。

この日は夜遅かった事もあって、通行車量はまばらで、キリノまで見通せる。
交差点のかなり手前から、タクシーの後ろの席で、オレはぼんやりと交差点あたりを見ていると、この日は何故かいつもより一車線多くゲートが設置してあった。

オレはぼんやりと前方を見ていると.....
タクシーは中央寄り車線をぐんぐんと直進していく。
他の車は全て右側車線に移動していくのに、このタクシーはどんどん直進していく。
タクシーはしっかりと直進していく。

50m位手前で、流石のオレも驚いて「ホーイ!」と運転手に叫んだ!
タクシーはカーアクション映画のように横滑りしながらゲート5m手前で止まった。

運転手の人の良さそうなじいさん、寝てたよ。
夜中タクシー乗ると、たまに居眠り運転するの居るけど、大抵そういう奴等はトロトロと走りながら、車線もフラフラするから判るけど、この運転手スピード出したまま真っ直ぐ走ってたから気がつかなかった....

じいさん曰く「ちょっと疲れたかな」....とボソッと.....
ドリフトしときながら、じいさん、それは落ち着き過ぎだぜ!

ちなみに、ゲートの近くにあるポリスボックスには警官が二人見えたが、その後特に止められる事は無かった....

つづく