一方で、Bちゃんはと言えば、アラフィーで事業も住まいも清算し、なけなしの資金を手に、気分は既にP国隠居生活である。

この手の疲れた中年Pフリークは、大抵田舎で月三万円で生活.....みたいな事を考える......貧乏庵生活願望である。

後10年も経てば年金生活...と、その頃あるかどうかもわからない年金生活に希望を繋ぐ。

それが、事業に失敗し、何もかも失ったBちゃんでは尚更その傾向が強かったのかもしれない。

Bちゃんの希望は、田舎で何か日銭稼ぎの仕事でもやって、若いカミさんとのほほんと暮らすという、大抵のPフリークが持つ夢そのままだった。

彼の計画の実現可能な部分は、聞く限りでは、事業と日本の家を清算し、数百万の持ち金の半分でカミさんの田舎に家を建て、残りで当面の生活と日銭稼ぎの仕事を作るという準備作業だけだった。

そして、問題の日銭稼ぎの仕事と言えば.....
ネットカフェ。
これは田舎に限らず、最近の日本人がよくやってるみたいだが。
しかし、これは以外に競争が激しく、時間料金のダンピング合戦になりやすい上に、パソコンやネットワークのメンテナンス全般を出来ないと余計な人を雇う結果となり、少ない利益がさらに少なくなるという仕組みになっている。

カミさんはもとから、地元のど田舎では商売は難しい....と、非常に現実的な意見を持っていた上に、このネットカフェ構想には、オレもなかなか賛同できなかったが、現場の状況やニーズを知っている訳では無いので、反対するという訳でも無く、いろいろと難しいようだけど....とアドバイスするに留まった。

つづく