もう今ではブルゴスで出会う友人も少なくなった。
一見には敷居が高いが、常連にはこれ程コンビニエンスな場所も珍しい。

ところで、先日もプラプラと一人で飲み歩いて、気がついたらもう朝方の四時。
最近は朝の5時や6時までやってる店もあるけれど、ブルゴスの通り全体はこの時間あたりから店じまいという雰囲気に包まれてくる。

オックスフォードホテルの前で、ちょうど二軒程前に入った店のバハエからtextが来たので、しばらく立ち止まって携帯をいじってると......

すぐ隣に路駐していた車のウインドーガラスがスーと開いて、20代後半か30前後と思われるババエが、すぐ隣に立ていたオレを見てた。

目があったので、ニコリと笑うと、相手もニコリと笑顔を返して来た。
最初に頭の中に出て来た言葉は、「こいつはバクラか?」
なぜなら、この時間よくこの辺りにバクラが立ってるからだ。
ちなみに、バクラが立っているメイン通りはマカティアベニューとブルゴスの交差点付近だが........

ウインドーガラスを空けて車内がよく見えたので、ジロジロと車内の彼女を射るように見たが、歳相応にぽっちゃりした体はバクラの発するものとは違いババエのバイブスを発していた。

話しもせず、あまりジロジロと見るのもなんだなと、「ハーイ」と話してみたら、相手が応答してきた。
ここで何をしてるのかとこちらが聞く前に、相手が先制切って、国籍やら旅行か在住か等と聞いて来た。
話しているうちに、何やらこちらの事情を探るような話し具合に、酔っ払ってはいたが、警戒モードのスイッチが入った。

聞くと、これから朝までやってる飲み屋に行きたいが、一人だからつまらない。
と、あたかも一緒に言ってくれと言わんばかり。
この日のオレはいつものこ汚いカーゴパンツとシャツでは無くて、久々に503履いて、日本で買ったシャツ着てめかしこんでいた。特に理由は無いんだけど(笑)

やっぱこのカッコが一番モテるか!?
等と頭の中では考えてはいたが(笑)

しかしながら、思い出したのは睡眠薬強盗だった。
車持ってるババエにナンパされて遊びに行くというのはオヤジとしては、大変興味の有る趣向だけど、知らないババエに車で拉致されて知らん場所に連れてかれる...とインタープリターしてみると、大変ヤバイ状況のようにも見える。

結局。
酔っ払ったから、ぼくちゃんは帰りますよ。
と、車のババエを後にZigurratに飯を食いに行った。