2007年12月

お歳暮.....

お中元、お歳暮は日本の有名な慣習だが、ここフィリピンでもお歳暮の慣習があるのだ。

年末のこの頃になると大抵のデパートやスーパーでは、缶詰やスパゲティーのセットを袋詰めしたお歳暮セットが売り場に現れる。日本でも、食用油や乾麺セット等が一般的な贈り物として人気を博しているが、ま、それとほぼ同類だろうか?

そして、マカティでも昼間はこのお歳暮セットを持って取引先?を回る人々が目立ち、夜はパーティーギフトを持って二次会や三次会に向う団体が目立つようになる。

大衆向けお歳暮セットは缶詰とスパゲティーやジュース粉末がセットになって100p~200p位と非常に安価。

オレはこれを数個買って、いつもLDも頼まずにマッタリできるブルゴスの某バーへ向った......(爆)
客もまばらな夕方のバーで、札束ばら撒きならぬ、お歳暮ばら撒き(笑)
季節柄だろうか、一瞬で店中のオンナが集まって来た。

他の白人客からも何事かと視線が集まる中、ババエは缶詰やスパゲティーの束を取り合っているのはなかなか滑稽でもある。

ま、それぞれは数十ペソの缶詰やスパゲティーがそれ程欲しい訳でも無く、単なる季節要因なのだろう...........雰囲気物....という訳で、貰ったババエは狂喜乱舞していた。

これが他の店でも通用するのか?、はたまた単にいつもオレがウダウダしている店だからこんなローカルな対応に喜んでくれるのか?、それは不明だが、グロッサリーを囲んで井戸端会議の図...といったブルゴスの昼間のバーは何だか毎日LAでプラプラしていた昔を思い出させてくれた。

ノーチェブエナ

昨年もノーチェブエナについて書いたかと思ったのだが、今見返してみたら書いてなかった.....。
日本人には聞き慣れないノーチェブエナ...これは何かと言えば、「聖夜」。

キリスト教圏であるこのフィリピンでも、例外なくノーチェブエナのしきたりが有って、12月24日の夜中の12時を過ぎると、家族で豪勢なメシを食う訳だ。
ま、こちらの貧困層じゃ豪勢と言っても、スパゲティーとソーセージという感じなのだが..........

反面、こちらの富裕層やニュージェネレーション(外資系等に勤め、世帯平均年収程度を一人で稼げる新世代)は、輸入食材で先進国並のノーチェブエナ?

という事で、そういうノーチェブエナを再現してみようと、ultra掲示板でも書かれていたSANTISから食材とワインを買い込んでみた。

この店はスイスを初めとするヨーロッパからの食材が並んでいるのだが、特に牛肉はなかなかの素材が並んでいた。

ワイン数本、チーズ三種類各200g、ブタバラのハムと季節柄ターキーのハム各200g、それにオレの大好物であるリブアイステーキ肉二枚(約800g)、スパゲティー極細乾麺500g.......

チーズはどれも200gで500円~700円位、ハムは忘れた(爆)、ステーキ肉はg190pのものにした。
他にg480pのUS Wagyuという、US牛なのか和牛なのかハッキリせいや!.....というような札のかかった肉もあったが、こちらはサシの入り具合が気に入らなかったので今回は買わなかった。

味の程は....ま、ハムやチーズは日本のデパ地下と大差ないが、これをマニラのホテルでは無く、自宅で食えるかと思うと少し嬉しくなった。

肉は.....写真で見ると大した事無いようだが、これ程油の乗ったリブアイをマニラで手に入れるのは容易では無い。同じ店で買ったバージンオリーブオイルを惜しみなく使い、塩コショウしたステーキ肉をにんにくと共に片面4分、片面2分、ミディアムウエルダンで焼いてみた。

調度良い具合に焼けた肉は....旨い!
肉は柔らかく、脂身も程よく甘みがある。
これは以前書いたハイランダーステーキ屋に匹敵するかそれ以上かもしれない!

肉以外では、粗挽きソーセージを使ったポトフ.....
いつからなのか?いつの間にか市場に出回っていた日本と同じ大きさのタマネギとキャベツを半日煮込んだ上に、じゃがいもとドイツソーセージが入ったもので、これもなかなかの味だった。

スパゲティーは極細麺ににんにくと唐辛子.....シンプルなぺペロンチーノにしてみた。

デザートは、これまた以前書いたスターバックスコーヒーで食べたバナナのパイ、バナフィーパイが最近レッドリボンでも売り出されるようになったので、これを買ってみた。
スターバックスのものと味はまったく同じだった....というか多分スターバックスはこれを仕入れているのではないだろうか?

そんなこんなで、ハム&チーズ、リブアイステーキ、ソーセージ入りポトフ、ぺペロンチーノ、バナフィーパイ。メニュー構成は完璧!

しかし、ワインの飲みすぎで「旨かった」という感想以外に覚えて無いのが最大の失敗だろうか........

ノーチェブエナ!!今年は旨かったよ......

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メリークリスマス

今日はクリスマス.......テレビを付ければジーザス物で一杯です。

マカティの街は日曜のように静かです。

今年はいろいろあって子供の家に行かなかった.......当然ながらクリスマスプレゼントも買ってない。

午後、近くのパレンケに買い物に行くと、マッタリとしたパレンケまでの道なりにバランガイの住民が皆外にイスを並べ飲みまくってた。

何故か道を歩いていると道路に赤ん坊抱いた物乞いの集団が信号待ちの車にアリの様に集っていた.....そういえば、以前テレビで赤ん坊はレンタルが多いと言っていたが本当だとすると何と卑劣な行為だろうか?

コールセンターは今日もやっていのだろう...道行くニュージェネレーションの若者達はその物乞い集団を冷めた目で眺めながら、もちろん金等やらずに通り過ぎて行った。

来年で20年付き合ったこの国も、変りつつある気配が漂っている。

今晩は山猫とワインでも飲んでボチボチ過ごそうか.....

メリークリスマス!!

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高いんだから旨いのは最低条件~マカティの高級割烹木挽町

マカティはレガスピ通りに今年の6月にオープンしたという高級割烹「木挽町」。
ウルトラ掲示板でも話題にあがっていたこの和食店に行ってみた。

紹介や予約が主だと言う、この店はマカティートライアングル内の一方通行が入り混じったちょっと判りづらい場所にあった。

しかし、その佇まいは「噂の店」に相応な場所と雰囲気をたたえていて、東京なら赤坂や麻布あたりに有りそうなこのような店はマニラでは珍しい部類に入るかもしれない。

店内は個室二室に寿司カウンター、それと見てはいないがもう一つ別に区切られたカウンター席があるようだ。店内に関しては前述のように高級割烹そのままで、かなりのグレードではないだろうか?

食事はアラカルトとお任せ。また、日本酒や国産焼酎の種類も高級品が揃っているようだ。

この店は、食材は調味料一つに至るまで日本産天然物なのがウリのようで、その他共される食器から選び抜かれているものを日本から持って来ている上に主要調理人は全て日本人....と、ハードに関しては日本の高級料亭と同様の設えと言っても過言ではないだろう。
また、このクラスになれば必要不可欠なフロアーマネージャーも来年は日本人で揃えるそうで、日本人の料理人と向き合うカウンター以外でも十分な賄いが期待できそうだ。

行った日には、どうやら魚の食材が不足していたようで、お任せとしてはミニマムの5000Pのセットしか出来ないとの事。自慢の生マグロの3点セットから始まって、寿司を挟み、吸い物や但馬和牛まで日本産高級食材のオンパレード。

共されているワサビはどこどこ産、塩はどこどこ産....とカウンター内の若そうなマスターの講釈が絶えないが、良く見るとどこかで見た顔だ。話している内に気がついた.....ドゥーシットの弁慶の寿司カウンターに居た若者だった。

この店は兎に角ハードに関しては店の仕様から食材まで抜群の高級感を醸し出している。
ここでメシを食ったら、ツムラやタナベと言った日本食レストランではなかなか満足できなくなってしまうだろう。

ただ、ソフトに関してはメニューの構成内容等まだまだ改善の余地があるようだ。

ま、この手の本格的高級店がマニラには皆無だったという事もあって、存在感は高いと思う。
値段の設定も食材自身がここまで行けば、高いだの安いだのと言った議論は不要だろう(笑)

オーナーは日本人らしいが、店内に関しては殆どこの若いチーフシェフが仕切っているようだ。
カウンターで客と向き合う寿司職人らしく、客と話しながらの賄いはなかなかのものだが、客あしらいはやはり年季が勝負......ちょっと彼の話しには、この手の店の利用者たる年配者には辟易する部分もあるかもしれない..........ま、こればっかりは改善には年月が必要だろう......

食不毛のマニラで日本の高級割烹の味を.....という向きには選択肢無くして木挽町かな?(笑)


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あ○へ特集~デリVcitorias

前回書いたように、あ○へでは飲みまくる為、夜中になると腹が減る.......
腹は減るものの夜中12時を過ぎると、やってるレストランは極端に少なくなる訳で、結局はホテルのレストランかマルガリータにとぼとぼと歩いて行くはめに......

先日もマルガリータに歩いて行く最中、ふと道の反対側を眺めていると目に入ったのがこの看板「Victorias」。場所はナタリアの道隔てた前辺り。
クラーク再開発で不法店舗を一掃した後に立てられたガレージスタイルの貸し店舗郡の一角にあるその店は、外から見る限りでは何の店かちょつと解らない。

酔っ払っているオレは店にズカズカと入って一人で店番しているババエに「ここは何ですか?」と尋ねると、ババエはサンドイッチ屋です.....と。
店内にはズラッと北欧からの食材が並んでいた.....聞くとオーナーはスウェーデン人だそうだ。

これはイケルかもしれない.....と直感したオレは何か頼んでみる事にした。
壁にサンドイッチとスープ類のメニューが書いてあり、オレはチーズとチキン(ターキーだったかな?)のサンドイッチをオーダー。

どこかしらドトールコーヒーのサンドイッチに通じる味という感じだろうか.....
ただ、味付けがうまくないので、マヨネーズとマスタードの追加が必要だろうか.........

さて、翌週行ってみると何と壁に書かれたメニューが消え去っていた。
店員に聞くと、スウェーデンから輸入している材料が切れた.....との事。次回入荷までスープメニューはお預けらしい(笑)。

夜中に軽く何か腹に入れたい....という時にはお勧めのサンドイッチ屋だろうか?

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