2009年10月

タクシーの有る風景~空港不正タクシー

ultra掲示板でも不正報告事例が相次いてる、近年サービス開始された黄色いエアポートタクシー。
従来のクーポンタクシーよりは安いが、特別な料金体系で普通のタクシーよりは高い...という、たまにしか利用しない乗り物が故に非常にわかりづらい利用金体系のタクシー。

運用当初はこれといって問題は無かったが、その内に、メーターを使わない、メーターを隠す....という従来の空港スタンバイ雲助タクシーと同じような手口が頻発するようになり、自作料金表提示、偽造伝票提示....と、従来式の不正も加わりながら、最近では改造メーター疑惑.....と、その内容もエスカレート。

驚くべきは、P国に頻繁に来ている人で空港タクシー利用者はほとんど経験しているというその発生確率か!?

一時期、空港周辺のタクシーにこの手が頻発していた時期が有ったが、タクシーナンバー割り当てる仕組みがスタートした頃から、こういうのも鳴りを潜めてた。

それが、ここに来て急増。

と、思ったら、こちらの報道TV番組「XXX」で、この空港タクシーの特集をやっていた。
やはりP人の間でも空港タクシーの不正請求は話題だったようだ。

不正内容は上に書いた通り沢山有るが、XXXでは不正メーター使用をクローズアップ。
どうやら、改造メーターでは無く、メーターの回転を調整(料金改定に備えてか??メーターに調整する所が有る)してるらしい。

検証していたメーターは最近普通のタクシーでも見かけるようになった、新メーター。
写真は普通のタクシー版たが、見た目はカーオーディオかと見間違えるような外見。

196b2e38.jpg


肝心の場所が写真には写ってないが、TVで紹介されていたのは、メーター右下端に小さい黒いつまみが付いている。
そこがメーター回転を調整するつまみ(実際はそのつまみを外して中に何か突っ込んで回すらしい)。

写真にも移ってるが、メーターの両端は赤いタグで封印されていて、それが外れていれば料金は払わなくて良い....とLTFRBでは規定されている。その赤いタグは中を開けられないように正面パネルと本体のつなぎ目を繋いでいる訳だが、その右下端の黒いつまみにもタグを通す穴が開いていて、その為に右側のタグは、本体と正面パネル、そしてその黒いつまみ、の3つを通してシーリングされているのだが.......

当然ながら、摘発されていたタクシーはその黒いつまみ部分はシーリングされておらず。
中に紙か何か巻いた物を突っ込んで回しているようだった。

こんなに頻発しているのは、個人の仕業では無いなとは思っていたが、どうやらタクシー運用会社も絡んだ(TVではタクシー(運転手??)を供給してるエージェントと言ってたが)、組織的な不正のようだ。

しかし、LTFRBの不正料金に対する罰金は......何とたったの1000P!!??
こりゃ、当分とほほなのか??

※ちなみにXXXの番組取材と併せた大々的な不正摘発が10月初旬にあった模様。
その後不正は減ったのかは未確認。

wowowieカルチャー

P国の人気TV局と言えば、GMAとABS-CBNの二大TV局。

何故か昼間はバラエティー。
日本で言えば、笑っていいとも...か?(あれはまだやってるのだろうか?-笑)

この国はいまだマス文化真っ盛りなので、猫も杓子もTV番組は共通話題だ。
いや、そんな事は無いよ、マニラでババエからTVの話題なんて聞いた事無いなぁ....という御仁は、いまだ馴染んでないと自己反省すべし......、日本の昭和時代のようにTV話題無しではドメスティックな一般会話は成り立たない!

そんな中で夜更かしババエがのそのそと起きて来る昼頃の超人気番組と言えば、P国のタモリこと、ウィリーがホストを務めるWOWOWIE。


          ※内容は特に本文と関係無し

この番組の人気コーナーは、人気俳優や歌手のダンスや歌のコーナーもさることながら、一般視聴者参加のクイズコーナー。参加者が一芸披露してからクイズ参加と、一風変わった趣向だが、その一芸披露と同時に、短時間のチョコット身の上談義が人気の秘密。

このチョコット身の上談義では、大抵は低所得者層の不幸自慢。
なぜなら、不幸話しにインパクトがあればある程、ウィリーが「それじゃ、あなたにテンタウザンド!!」と、彼から現金を貰えるからだ。

しかも、参加者がウィリーを褒め称えると、これまたウィリーが「よっしゃ!、あなたにワンタウザンド!!」と、ボラボラ報酬を与えるもんだから、参加者は出てくると、すかさず「ウィリー、グワポー!!」とこれでもかという程のボラボラをかます。

もちろんクイズに勝って、さらに何だかよくわからんが、ゲームで運がよければワンミリオン!!となる。
参加者はウィリーにボラボラかましてキャッシュゲット、とっておきの一芸披露してキャッシュゲット、不幸自慢してキャッシュゲット、そしてゲームに勝って夢のミリオネラー....と、現金飛び交う判り易いコンセプトな番組なんだが........

さて、話しを戻すと、2005年から続いているこのこの番組を大抵のババエは見ている。
金クレスタイルは、ババエが男に媚うる水商売の核をなしているとも言えるが、ボラかましたり、不幸自慢しながらお金ちょうだいと手を出すスタイルはこの番組の影響も多分に有るようだ。

先日飲み屋でついたババエに台風で大変な目に合ったという話しを延々聞かされた。
金クレとは言われなかったが、台風被害でどんなに自分が困っているかという話しばかり延々と聞かされたオレは、「オレはウィリーじゃねぇし....」と釘刺すと、ババエはベロンと舌を出した.........

Ondoy来襲!~その2

Ondoyで水没した地域は大量の土砂と、流されたスクラップやゴミが排水路を埋め尽くし、水の引きにくい状況が続く中、雲助商魂たくましいP人らしく、水没バランガイ地域では渡し舟が出始め、一人30P平均の所、100p、200pとぼったくり商売を始める連中が出て問題だ...とニュースに流れ始めた。

ニュースを見ると、渡し舟は小さいが船の形をしたものから、ゴムボート、果ては戸板のような物まで、ピンキリ。
冠水地域の知り合いは、戸板かついだ上に乗って冠水の道を渡るだけで200pと言われたそうだ(爆)。

そんな中で、一週間後の先週末に再度騒がれたのが、台風Pepeng。
強力な台風になる可能性が有ると報道され、Ondoyの被害の整理もついてないメトロマニラの冠水多発地域ではちょっとむしたパニックに陥ったようだ。

火曜頃からTVでは盛んにPepegについての警告が流れ始め、Ondoyの被害が収まっていない地域の映像がこれでもか...という位流れた。

Ondoyの冠水でひどい目に合った人達は、冠水の出ない地域の親戚を頼って疎開者も出たようで、ちょっとしたブチパニック状態。

金曜日にパソンタモのウォルターマートに行くと、まだ昼過ぎだというのに、夕方のような人だかり。
缶詰売り場は、従業員が箱から出して陳列棚に陳列する端から皆が買い込み、棚が埋まらない。
缶詰買占めだ。

1131b76c.jpg


しかも、どの従業員も翌日の話しで持ちきりだった。
要は、台風なら休みになるらしく、休みになったらどうする?
という事で、男性従業員は皆「やる事無いし、飲もう!」と何故か盛り上がっていた(笑)。

このウォルターマート、流石冠水のメッカ、パソンタモに有るだけあって、冠水で地下の電源施設が水没し、台風から一週間弱たったこの日も、店内は断続的な停電。オレが買い物している間も数回停電になっていた。

ちなみに、クリポット旅行者ご用達のアトリウムホテルも同様に地下の電源施設が水没し、数日間エレベーター使用不可。あそこは15階がレセプションなので、ロビーに上がるだけでも一苦労。というかそんな所まで上下するのは一般人には無理と思われるので、ホテルとしての機能すら果たして無いか?

ところで、肝心のPepengはと言えば、P国をかすっただけ。
メトロマニラは雨こそ降ったものの、降雨量はちょびっと。
結局ウォルターマート従業員の飲み会は中止となった事だろう.....

Ondoy来襲!

先々週、フィリピン首都圏を熱帯低気圧と化しながらも首都圏に大被害を及ぼした台風Ondoy。

冠水動画や画像は他のブログでも沢山上がってるようで、特に首都圏郊外の戸建て住宅やローカルのアパートに住んでいる日本人は、家財道具や車の水没で大変な目にあったようだ。

普通は台風でも雨が降ったり止んだり、時折バケツをひっくり返したような雨になりながらも、たまに雲が切れたりするという事が多いが、Ondoyはとにかく雨が降り続いた。

被害が広がった背景には、熱帯低気圧と化したOndoyを甘く見ていたきらいがあるようで、TVのインタビューでは水没したどこのバランガイでも皆「こんなに酷くなるとは思わなかった」と語っている。

首都圏を襲った台風として記憶に新しい所では2006年の台風だ。(名前忘れた)
http://maynilafightclub.blog.drecom.jp/archive/287
この時は、街路樹や電柱はなぎ倒され、水や電気は止まるわ、大変な騒ぎだったが、Ondoyは電気もCATVも自分の住んでいるコンドは、止まらなかった。

ただ、只管雨が降り続け、普段はそれ程でも無いブエンディアまでが、線路際を中心に腰上まで(線路付近は腰以上)と、凄まじい潅水。
マカティでは普通の雨でも潅水が酷く水没地域として知られているバソンタモも腰上まで潅水で、都心のアスファルトの道が何故か完全に川と化していた。

オレの住まいは雨がよこなぐりに降り続けた為か、シーリング工事をして間もないコンドの外壁から室内に雨漏りが。
流石、ブロックにモルタル塗りつけただけの簡易外壁。
これが40階建ての高層マンションとは思えない安普請が泣かせてくれる。

TVや新聞で騒がれたバシッグ地域からリサールにかけての地域は、どうやらこの台風の豪雨と上流ダムの放水と相まって大洪水となってしまったようだ。
アンティポーロ方面に行く時にはいつも通っていたマリキーナ側の東を通っているフラッドウエイ水路脇の道は完全に水没したようで、現在も通行止めとなっている。



今回の台風、日本ではシルバーウイーク後のウイークエンドとあって、代休組みは酷い目にあったようだ。

土曜は飛行機が飛ぶ飛ばない....で右往左往した人が多かったようで、加えて至る所潅水だらけで、メトロマニラ郊外や地方からは空港へのアクセスが機能せず。

翌日日曜の空港の混乱振りも沢山のブログで書かれていたようだが、オレの所にも何故か振り替え便の件で土曜帰るはずの知人から電話があつた?
こういう事は空港で直接航空会社と交渉するしかないね....と言っておいたが、実際そのような人が多かったようで、NWは無償で振り替えられたと後ほど連絡があったのは朗報だった。

一方で、最近の人気スポットあんへも相変わらず電気が弱いようで、Ondoy来襲でまたまた断続的な停電三昧だったらしい。

フィールズは舗装され、一大ショッピングセンターSMを含めクラーク再開発も進んでいるように見えるあんへも、電気の弱さは昔からの配電経路の長さから来るのか、相変わらず豪雨になると停電....を繰り返してるようで、砂利道フィールズの時代からあまり変わってないようだ。


つづく
記事検索
最新コメント