2009年11月

エルミタ近辺

先日来、デルピラール検問の話を良く聞くようになった。
いや、会う人がこのブログを見てるから、特にこの話しが出るのだろう.......

しかし、あれから検問やられたという知り合いが三人も居た。
二件はタクシー、一件は徒歩の最中........
場所はやはりデルピラール、マラテチャーチ近く。
クリスマスが近くなったから、また集金活動が始まったのだろうか?

深夜、マラテチャーチより北側から、パサイ方面に行くには、LAの交差点より北でロハス通りに出るか、はたまた平行に走っているマビニ通りの一本隣のアドリアテコ通りで南へ向かった方が良い。

大通りのロハスはもとより、アドリアテコで職質に有ったという話しは聞いた事が無い。
やはりこの手がまかり通るのは、マビニとデルピラールだけなのだろうか?

上に書いてある通り、タクシーを止めての職質も異常なら、ただ歩いてるだけで職質も異常。
たとえば、エドコン前やブルゴスでプラプラしている警官とすれ違った事は数え切れないけれど、一回も、たったの一回も職質を受けた事は無い。

しかし、エルミタ地区では、ぷらぷらと一人で歩いてる所を後ろからつつーと寄って来たパトカーの窓から「どこ行くの?」と聞かれる事が有る。もちろん、近くで凶悪犯罪が起きた訳では無い.....単なるカモ探しだ。

警官の話しがくどくなったが、この地区の警官の酷さは、他を挙げてもきりが無い程だ。

もちろん、それ以外もこの地区は酷い。
例えば、ババエ。
ロビンソンやハリソンプラザに行けば、大抵プラプラしているババエと目があってニコッとされる経験があると思うが、そんな事はノースSMやメガモールなんかでは滅多に無い。

いや、とれどころか、マビニ通りでは最近やたらと多くなったコンビニのイートインコーナーでさえ、微笑みかけて来るババエを良く見かける。しかし、マカティのオレの住まいの周りはコールセンターだらけで、24時間夜中でもコンビニに沢山の若いババエが居るが、微笑みかけるどころか、目が合う事も無い......

最近では、ハイアットホテルを境に、北側は置屋の得体の知れないポン引き、南はカラオケの呼び込みがタムロし、特にカラオケの呼び込みの数はここ1~2年で急増した。

このカラオケ呼び込みにしたって、エルミタ地区だけで見られる現象だ。

そして、極めつけはやはり両替商だろう。
こちらのXXXという犯罪捜査ドキュメント番組でも取り上げられた程、不良両替商が多いのもマビニ周辺の特徴。

タクシーの話題からエルミタ地区が如何に異常か....という話しに至ったが、マビニ地区のみに終始すれば、タクシーにぼったくられ、警官にはタカられ、ババエには声かけまくられ、しつこいポン引きには苦慮し、両替ではマジックで騙され、この国はなんて国だ....と思う事間違い無いと思うが.........

安心してくれ......エルミタ地区だけの話だ。
他の普通の地域では、大抵はタクシーは何も言わなくてもメーター使うし、悪い事しなきゃ警官とは縁が無いし、若いババエとは目も合う事は無いだろう.......

タクシーのある風景~いや、警官のある風景か?

その後、タクシーはキリノ交差点近くの交番で止められる事も無く、サンアンドレスを通って、マラテチャーチの横に出て、デルピラール通りを左に曲がった........

すると、この一方通行の狭い道でまた検問だ。
タクシーがゆるゆると通過する際に、警官がハンドライトで車内を照らし....オレの顔を照らすと獲物獲得と言わんばかりに、運転手に横に止めるよう合図を送って来た。

運転手は外に出されて車からかなり離れた場所に連れて行かれた。

マラテ以外の地域では、大抵こういう場合は運転手の車線変更違反、時間帯別の通行規則違反、服装違反、車両整備違反、等が多く、運転手は100p~500pの賄賂で開放される。

しかも、他の地域ではまずは運転免許証の提示から始まり、違反内容を告げられてから、交渉に入る為、車から出て少し離れた場所に行く(車自体が移動する場合も有るが)のが通常のパターン。

しかし、今回は、警官が運転手にちょっと来い....と、いきなり連れ出された。
これはターゲットが運転手じゃない事を表してる。
案の定、運転手が車から離れると、今度は後ろに座っているオレの横に別の警官が来て、ドアを開けろと......

オレはドアを開けて待ってると....
その警官は「どこ行くのか」と聞いてきた。
ここで、飯食いに行くとか、飲みに行くとか答えると、後でタカられる原因となるので、オレは帰る所と答えた。

すると今度は「仕事は何してる」と聞いてきた。
これも誘導尋問で、マラテでは不法就労日本人が大量に居るので、そのひっかけ尋問。
ちなみに、旅行者と答えると、逆立ちしてもコンプレインなんか出来ないだろうとナメまくられて、さらに図々しくなるのが一般的。

それに対しオレは、「ああ、ここに家族居るから」と答えた。
警官は「どこに居るんだ」と聞いてくるので、リサールに住んでると答えると.........
OK、サンキューと何故か握手をしてきたが、この握手はタカり対象からまんまと逃れておめでとう意味だ。
ここで、LAかどこかの得体の知れないババエなんか乗せていたらイチコロだった所だが........

オレはこのやり取りを覚えるまで、今まで相当数マラテ付近の検問では止められた。
かなりの回数になるが、はっきり言えるのは、ライトで顔照らされて止められるのは「夜のマラテ地区だけ」という事。
しかも、こんなナメた質問されるのも「夜のマラテ地区だけ」という事。
今回は違うが、顔覚えられると、毎回止められるというのも「夜のマラテ地区だけ」。
上に書いた通り、飯食いに行く所とか、飲みに行く所とか答えると、あろう事か、オレ達も腹減ったとか、良い場所知ってるから行こうとかタカるのも「夜のマラテ地区だけ」。

ここ十年近く、マカティーでもオルテガスでも検問でライト照らされた事は何度もあるけど、一回も止められた事は無い。

つづく

タクシーのある風景~オヤジよ起きろ!!

さて、こちらに来る短期滞在者との話題では、やはタクシーの話題は必ず出る。
大抵はひどいタクシーにあたったという話したが.......

ひとつ言えるのは、マラテ地区は特別だという事だ。
あの地域はタクシーだけで無くすべてが特別。

先日、マカティーからマラテに夜中タクシーで移動した。
運転手は年取った人の良さそうなじいさんで、無駄口も叩かず行き先を告げると黙々と運転していた。
移動コースもサウススーパーハイウエーからキリノという短距離コース。
(距離稼ぎたい運転手はロハス経由を選ぶ)

このサウススーパーハイウエー、キリノとの交差点付近に常設のチェックポイントが有って、普段の夜は中央分離帯寄りの車線にチェックポイントのゲートが置いてあるだけだが、それによって車線が制限されている。

この日は夜遅かった事もあって、通行車量はまばらで、キリノまで見通せる。
交差点のかなり手前から、タクシーの後ろの席で、オレはぼんやりと交差点あたりを見ていると、この日は何故かいつもより一車線多くゲートが設置してあった。

オレはぼんやりと前方を見ていると.....
タクシーは中央寄り車線をぐんぐんと直進していく。
他の車は全て右側車線に移動していくのに、このタクシーはどんどん直進していく。
タクシーはしっかりと直進していく。

50m位手前で、流石のオレも驚いて「ホーイ!」と運転手に叫んだ!
タクシーはカーアクション映画のように横滑りしながらゲート5m手前で止まった。

運転手の人の良さそうなじいさん、寝てたよ。
夜中タクシー乗ると、たまに居眠り運転するの居るけど、大抵そういう奴等はトロトロと走りながら、車線もフラフラするから判るけど、この運転手スピード出したまま真っ直ぐ走ってたから気がつかなかった....

じいさん曰く「ちょっと疲れたかな」....とボソッと.....
ドリフトしときながら、じいさん、それは落ち着き過ぎだぜ!

ちなみに、ゲートの近くにあるポリスボックスには警官が二人見えたが、その後特に止められる事は無かった....

つづく
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