Seven流護身法

ブルゴス26時

もう今ではブルゴスで出会う友人も少なくなった。
一見には敷居が高いが、常連にはこれ程コンビニエンスな場所も珍しい。

ところで、先日もプラプラと一人で飲み歩いて、気がついたらもう朝方の四時。
最近は朝の5時や6時までやってる店もあるけれど、ブルゴスの通り全体はこの時間あたりから店じまいという雰囲気に包まれてくる。

オックスフォードホテルの前で、ちょうど二軒程前に入った店のバハエからtextが来たので、しばらく立ち止まって携帯をいじってると......

すぐ隣に路駐していた車のウインドーガラスがスーと開いて、20代後半か30前後と思われるババエが、すぐ隣に立ていたオレを見てた。

目があったので、ニコリと笑うと、相手もニコリと笑顔を返して来た。
最初に頭の中に出て来た言葉は、「こいつはバクラか?」
なぜなら、この時間よくこの辺りにバクラが立ってるからだ。
ちなみに、バクラが立っているメイン通りはマカティアベニューとブルゴスの交差点付近だが........

ウインドーガラスを空けて車内がよく見えたので、ジロジロと車内の彼女を射るように見たが、歳相応にぽっちゃりした体はバクラの発するものとは違いババエのバイブスを発していた。

話しもせず、あまりジロジロと見るのもなんだなと、「ハーイ」と話してみたら、相手が応答してきた。
ここで何をしてるのかとこちらが聞く前に、相手が先制切って、国籍やら旅行か在住か等と聞いて来た。
話しているうちに、何やらこちらの事情を探るような話し具合に、酔っ払ってはいたが、警戒モードのスイッチが入った。

聞くと、これから朝までやってる飲み屋に行きたいが、一人だからつまらない。
と、あたかも一緒に言ってくれと言わんばかり。
この日のオレはいつものこ汚いカーゴパンツとシャツでは無くて、久々に503履いて、日本で買ったシャツ着てめかしこんでいた。特に理由は無いんだけど(笑)

やっぱこのカッコが一番モテるか!?
等と頭の中では考えてはいたが(笑)

しかしながら、思い出したのは睡眠薬強盗だった。
車持ってるババエにナンパされて遊びに行くというのはオヤジとしては、大変興味の有る趣向だけど、知らないババエに車で拉致されて知らん場所に連れてかれる...とインタープリターしてみると、大変ヤバイ状況のようにも見える。

結局。
酔っ払ったから、ぼくちゃんは帰りますよ。
と、車のババエを後にZigurratに飯を食いに行った。

Seven流護身法

>安全なようで意外と無防備に近いかも?

kuyaからも指摘があった通りポーチは長いストラップで体にフィットしているようで、フィットしていないし、バックの当る腰の辺りはベルト等があったりで鈍感な部位だから尚更か。

バック類を身に帯びて気をつける点は、Kuyaの言う通りで、自分の前に抱え直すという事。

こちらのピノイも人混みでバックパックを胸側に抱えているのを良く見かける。

一方で、バックは無いが財布や金をポケットに入れている場合はどうするか?

Seven流をお教えしよう(ナンチャッテ)。

さて、どんな神業的なスリでも相手と接触しなければその華麗な業は発揮できない。

スリの接触とは、その言葉通りで相手との相対距離ゼロを表している。

大抵はその不自然さや挙動を怪しまれない為に、協力者が気を引く事をやって見せる訳だ。ジープニーやバスで両隣に座られ、一人は気を引く役、一人はスる役という感じだろうか。

そういう所業に対処するには立っていても座っていても、人混みで腕を自分の体の前に置いてはいけない。

日本ではそういう場合に行儀良く腕を体の前に置き、隣の人に肘などがぶつからないよう配慮する人が多いが、それはここでは厳禁だ。

むしろ逆に、腕を体側に置き隣の人の体側に肘が当る位で調度良い。座っている場合はズボンのポケットあたりに手を置いて肘を自分の体側に着けるように座る(姿勢の良い正座のような感じ?)

前述のように腰やケツというのは非常に鈍感な部位で、逆に腕や肘というのは非常に敏感に出来ている。

腕・肘を体側に置く事により、隣がゴソゴソと動けばすぐ違和感が伝わるという訳だ。

逆に、相手の腕や肘が自分の体側に当るような状態になった場合は、すぐに立ち位置や座席位置を変えた方が良い。それは時にはスリだったり、時には気を引く役だったりする可能性が高いからだ。

さらに、これも例が多いエスカレーターの場合は、エスカレーターの側面にケツを着ける様に横向きにエスカレーターに乗る事だ。

こうする事で、後ろや横に立った人間に対しての牽制にもなる上、「緊急停止ボタン」を押して将棋倒しを演出するような強引なスリの場合でも、自分の体制を保ち易いのだ。

スリは強盗では無いので「隙」が無ければ取られる可能性はぐっと低減する。

人混みでのカバンは前抱え、腕は体側。
エスカレーターは横乗り。

これだけで大分危険回避になるハズだが、如何だろう?
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